大慈山乙訓寺
小林 透 さん

長岡京市にある乙訓寺は、聖徳太子が、十一面観世音菩薩を本尊とする伽藍を建立。この寺が乙訓寺である。弘仁二年空海を宮司にされた。兵火により衰微したが、元禄六年五代将軍綱吉は、堂宇を再建し徳川家の祈願寺となる。延暦四年、天皇寵臣の暗殺事件に連座し、早良親王の天皇擁立計画が露見、親王は乙訓寺に幽閉後、実の兄に殺された。天皇周辺での変死者が続き、疫病なども起こり、親王の怨霊と畏れられたので、早良親王を祀り、崇道天皇と追号された。春には境内に植えられた約二千株のボタンの花が咲き競うことから「ぼたん寺」の愛称でも親しまれている。

2018.03.23